あたしの言葉を最後に、流れた少しの沈黙。




「……わかったよ」


それを破ったのは、蓮くんの小さな声。



意外にも、怒ったような強い声じゃなくて。


つぶやいてから、軽くあたしの頭を撫で横を通り過ぎていった。




それが余計にあたしの胸を締め付ける。







─バタン




虚しく閉まるドアの音と共に、あたしはその場に崩れ落ちた。