「え…蓮くん?」



「ごめんね、“ナオヤ”じゃなくて」



蓮くんは少し低い声でそういうと、スッと部屋に入った。




「え?…あ、ちょっと」


と追いかけると、突然蓮くんが止まる。



案の定、背中に激突した。





「いたた…」


鼻をおさえていると、今まで聞いたことないような声で蓮くんが話し出した。