少し離れたスーパーで買い物を済ませ、アパートに向かった。 スーパーは少し遠いし荷物もあると大変だから、自転車でも買おうかな…。 なんて一人考えていると、後ろから声がする。 「陽菜!」 「…直哉!?」 振り向くと、同じ科でバイト先も同じの田嶋直哉(タジマ ナオヤ)がいた。 「何してんの?」 「偶然通りかかったから。買い物?」 あたしの荷物を見てそういうと、ひょいと荷物を持ち上げた。 「持つよ」 「…ありがと」