「陽菜ももうすっかりファンだよね〜♪」 ゆりえが言った。 「うん。でもちゃんと好きになる前にあのコンサート参戦したのって、贅沢だね」 そう言うと、隣にいた真子が 「ほんとだよ!でもそれでファンになったんだから、この真子様に感謝しなさい」 と言い胸を張った。 それに「ありがとうございます〜」なんて深々と頭を下げるあたしもあたし。 こんな毎日が続いていたある日、 あんな“事件”が起こるなんて この時のあたしは、まだ知らない──。