「お待たせ〜」


リビングに行くと未だ会話は続いていたけど

あたしに気付き、こちらを向いた。




「美味しそう!」

「陽菜、料理もできるのか〜」

「いただきまーす♪」




テーブルに並べたパスタやサラダなどに、手を伸ばしていく真子たち。



蓮くんは親しみやすいのか、すっかり慣れたみたい。




喜んでくれたみたいで良かった。




もう一度キッチンに戻り持ってきた飲み物を配り終えると

ふいに、蓮くんと目が合う。



立っているあたしにだけ見えるように、自分の隣をトントンと片手で叩く。