中に入ると外観と同じく中も落ち着いた雰囲気が漂っている。 それに、結構中は広かったりする。 でも私がこの旅館に入って1番最初に思ったことは、 〝懐かしい。〟 殆(ホトン)ど記憶にないが、何故だか不思議と親近感がある。 「アンターぁ!サクヤちゃんが来たよー」 千さんの声に奥のノレンを潜ってやって来たのは、パッと見板前さんの用な格好をしている人。 「おー。サクヤちゃん久しぶりだなぁ」 「…お久しぶりです。 雅人さん」