「…美味しそう」



目の前には旅館で出て来そうな……イヤ此処は本物の旅館なのだが…

それくらい目の前には美味しそうな料理が並べられている。


それともう一つ。



「あ!雅人さぁーん!
遅いっす。腹減りましたー」


「もう食べていいですかー」



テレビを見ていた目線をこちらに移し雅人さんに喋りかける二人。


てか、誰だろー?


雅人さん達の息子さん?


あれ?でも〝雅人さん〟て呼んでいたような…?



「二人はね、此処で働いて貰っている子達なの」



あ、そう言われれば雅人さんと似たような格好をしている。



「アラ?その子は誰っすかー?」