「あっ私だ!!」

璃子…マジかよ…何かたくらんでる顔してるんだけど…

「じゃあ五番が私の言うことを一個だけ聞く!」

「王さまその願い事はなんですか?」

確かに幸谷の言う通り気になる…

「それは…一番が好きな人を言う!!」

一番…一番…一番…何で一番なのー?!

「一番だれだよ」

幸谷今だけ何も発するな…

「汐菜何番?」

大毅も見に来ないでよー…

「一番です…」

ほんとにやだー!!好きな人なんかいないしどうすればいいんだよ…

「誰が好きなんだよ!!」

幸谷のそのキラキラした目が痛い…

「誰だよ」

大毅もそんな怖い顔しないで…

「誰なの」

璃子もそんなワクワクしないでよ…

「好きな人は…いません」

何かほっとしてる顔と悲しがってる顔とつまんなそうにしてる顔があるよ…

「じゃあこの男三人だったら誰がタイプ?」

そんなの何で聞いてくるのかな…

璃子からの圧力がすごいんだけど…

だからといってこの二人はない…

「じゃあどっちかといったら…幸谷かな…」