義理じゃないから!

去年もそう思って挑戦したものの__。


『こ、これ義理チョコだからね!!』


なぁんて、言っちゃった。


だから今年はきちんと言えるかな?


あぁ、心配になってきたよ…。


…でも、勇気を出すんだっ!!


気合いを入れ直して、翔の家のインターホンを震える手で押した。


「ピーンポーン」


聞き慣れているこの音だけど、今日はちょっと怖く感じる。


「はい、どちら様……ま、真里那!!」


丁度出たのは翔だった。


いかにもルームウェアみたいな感じで、ちょっとおしゃれをしてしまったあたしは恥ずかしくなった。


「や、ヤッホー…」


緊張で、声が震える。