「…ん、こんな感じかな?」


作ったチョコレートのかかったクッキーを一口かじって言った。


あたし、西島真里那。


今日はバレンタイン!!


…だから、毎年の様に隣の家に住んでいる幼なじみにあげるチョコレートクッキーを作ったんだ。


喜んでくれるかな…?


実は、その幼なじみの沢井翔はあたしの好きな人でもある。


だから何度も味を確認した。


袋にその作ったチョコレートクッキーを入れて、リボンで縛った。


「よしっ!!渡すぞ!!」


気合いの声を自分にかけたあと、早速隣の翔の家へと向かった。