自覚したはいいものの。


「めぐちゃんが天然すぎて全く気づいてもらえない…と?」


斗真がにやにや笑いながら俺を見る。


「おぅ…。てか斗真気安くめぐちゃんとか呼ぶんじゃねぇ。愛内さんって呼べ」

「一回呼んでみただけじゃねぇか。独占欲強い男は嫌われるぞ?もっと心を広く持て。余裕を持ってフレンドリーに女子たちと接するんだ」


「お前はフレンドリーすぎるわ」


そう。斗真は学年1の女好き。


高校に入ったと同時に染められた明るい金色の髪は、斗真のチャラさを強調している。