「・・・・っもう!」 ーポカ 軽く、龍斗の腕を殴る。 全く痛みは感じなかったようで、「ふふ」って鼻で笑われた。 ・・・・なんだか悔しい。 顔が冷めるまで、俯いて顔を隠す。 ほんとに恥ずかしかったんだから。 数秒後には熱が冷め、龍斗に顔を向けた。 「龍斗。退院おめでとう」 「おうっ!サンキューな」 照れくさそうに私の頭をワサワサとなでた。