いままでどれだけの不安を抱えて生きてきたんだろう。 俺には全然分からない。 「大丈夫か?」 「ん・・・ごめん。服汚しちゃった・・・」 申し訳なさそうに俺から離れようとする加恋。 そっと、また抱きしめる。 俺が守りたい・・・ 加恋を守りたい。そんな気持ちが疼いた時には、 「好きだよ」 そう口にしていた。