「元気そうね」 前と変わらない優しい笑顔で私に声を掛けてくる。 「そっちもね。」 私も笑顔でそれを返す。 「姉ちゃん!俺ね、運動会で1位になったの!」 いつの間にか私のベッドの上に乗っている、弟。 自慢そうにリレーで取ったであろう、1位と書かれたシールを見せてくれた。 「すご~い!すごいよ、啓太!!」 パチパチと手を叩いて褒めると照れくさそうに笑った。 「僕もね!」 それに負けじと正也も話しかけてきた。