病院に着いた頃。 龍斗は次の仕事の時間になった。 「じゃあ、俺もう行くわ」 「・・・うん」 マネージャーの車が来るのを一緒に待つ。 すっかり病室に戻ると思っていたであろう龍斗はびっくりしている。 「中入っていいぞ?」 覗き込んできた龍斗の顔。 それを片方の手で押さえて、キスしてみた。 唇を話して顔をみれば、 顔が赤い龍斗がいて、 見るなとでも言うように、私の頭をグッと胸辺りに押し付けた。