20xx年

ガラガラガラガラ...
パンパンッ




っ.....全国全国全国全国全国全国...




私は年が明けた新年、ひたすら...とにかくひたすらに神社で拝み続けている。


まぁ、いわゆる必勝祈願ってゆうやつ。

ん~ 全国全国全国全国全国全国全国....







「....るな!はるな!」





ん?

「ちょっと...後ろ後ろ!!!みんな並んでるんだから、早く早く... 」



「えっ?!!あっ...あの...すみません...」

後ろに並んでる人達の視線...
といったら厳しいものだった...


そりゃそうだよね


とにかく、私は後ろの人に謝って
逃げるように
その場を後にした。





「もう陽菜~!一緒にいるこっちが恥ずかしいってば....それに逃げ足速すぎだから...」


侑李は、呆れたような顔で言葉を発した



「っ....ごめんなさいっ。」

「何をそんなに必死に拝んでたの??」



「えっ?ん~まぁ、必勝祈願!てとこかな!」

今年こそ全国に行きたいんだ。



「あははは!私と一緒!今年のコンクールで全国行けるようにひたすら拝んだよ~」

やっぱり、侑李も同じ思いなんだ...
そりゃそうだよね。
最後のチャンスだもん



「今年こそ...絶対全国だよね」

「あたりまえ。陽菜!!今年は特に気合いいれて練習するぞっ!!!」



そう言いながら、侑李は私の
背中をぽんっと叩いた