再生ゲーム・猿田夏彦のエンディング

「あんた、ワインは飲めなかったわよね?」


「覚えててくれたんだね。嬉しいよ」


グラスにルビー色の赤ワインを注ぎ、グラスをりんの前に差し出した。


「……怪しいわ……貴方それ、飲んでみなさいよ。毒でも入っているんじゃないの?」


りんは眉間にしわを寄せ、僕を睨んだ。


「あははは! まさか! これから綾と楽しい生活が始まるっていうのに、これ以上危険なまねをするはずないじゃないか! ……仕方がないなぁ。僕はワインが飲めないから、一口で勘弁してくれ……そんなに間接キスがしたいのぉ? なんちって」


ぐいっと、一口つけた。ほろ苦さが口内に広がる。ワインは嫌いだが、これは極上に美味かった。それもそうだ。とっておきの秘薬を入れておいたのだから。


でも大丈夫。一口だったらなにも効き目がない。


「はぁ? ばっかじゃないの? 

グラスはもちろん変えるわよ。さっきワインも飲んでいたの。グラスはここにあるわ。大丈夫そうね? ボトル貸して」