あたしの名前は、渡瀬美織。

どこにでもいる中学生。

彼氏がいるわけでもなく平凡な女子中学生。

[おーい!おいてくぞー!]と、言っているのはあたしの幼なじみ。

佐藤伊織。中学生に入り、急に身長が伸びいつの日か、あたしを追い抜いていた。

昔は、[みおりちゃーん]と呼ばれていたが、今は、無愛想に[おまえ]と呼ばれている。

前までは、もっとかわいかったのに…

そう思いながら、

[待ってー!今行くーー!]と伊織に向けて叫ぶ。

言わなくても、いつも待っていてくれる。

幼なじみのよさを感じる。