ぇ...。
俺ってそんなわかりやすい?
「まぁ、お兄ちゃんに言いたまえよ♪」
「...」
話してもねぇ...。
━━ぁ、そういや、
「兄ちゃんってさ、彼女いたよね?」
「いるよ-ん」
「...何歳?」
「ぇ? 同い年だけど━━...ってお前、年下好きになったのか?」
「...何で年下?」
「だってお前、高3じゃん。普通に考えてそうだろ。」
「ぁ、そっか」
「何お前、まさか年上?!!」
「...」
「ぇ━━━━━ッ??!!」
うるせ-なっ!!
今、夜の9時!!
近所迷惑だっつ-の!!
「そんなに驚くコト?」
「いや驚くだろよ(笑) 蒼は絶対同級生だと思ってた」
「何で?」
「...なんとなく。ってかまず年下とか年上に興味なさそう」
「...まぁ、確かに」
大体彼女はいつも同級生だったかな-。
「何処で知り合ったんだ、年上だなんて」
「ん-、学校」
「学校?! あれか? 卒業してった先輩に今でも━━的な?」
「違うし」
「ぇッ、じゃあ何? もしや禁断?」
「...」
冗談まじりに話してくる兄ちゃんに、俺は無言でいることしか出来ナィ...。
「ぇ、ウソ...」
マジで驚いてる兄ちゃんにずっと黙っていると、再び兄ちゃんの叫びが部屋に響いたことは言うまでもナィ。

