‐side 蒼‐
...はぁ。
何やってんの?
俺...。
バッカじゃねぇ?
「...」
本気になった?
...あん時、マジでどうかしてた。
俺を真っ赤な顔で睨みあげる先生に、思わず━━...。
反則、可愛すぎる。
━━いや、可愛いとかの前に、禁断だっつの...。
敦也の言う通りだった...。
俺、マジで先生のコト━━...?
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「...学校、行きたくねぇ-」
「うわ-、母さん、蒼がグレたよ」
うっせ。
ほっとけよ...。
こんなコト思うなんて、俺...案外ヘタレだな。
「━━で、どうしたよ? 蒼」
今俺に話しかけているのは、兄ちゃんの暁(あかつき)。
23歳の会社員だ。
「...」
「うわっ、可愛くねぇヤツ...」
可愛くなくて結構-。
マジどうしたらいいの...。
学校で会ったら、絶対目逸らされんだろうな...。
「さては、恋のお悩みですか?」
「はっ?!!」
ここにもエスパ-がっ?!
「お前、以外とわかりやすいんだよな-」
「...」