そう言ってもっと顔を近付けてくる栗原くん。



━━困る困るっ!!


し、心臓がドキドキ、いやバクバクいってるっ!!///


これ以上近付かナィで━━...っ!!


私は必死に首を縦に振る。



「何が困るの?」



ニコッと可愛く首を傾げる栗原くん。


...っそんなの、心臓がバクバクいってるから、なんて答えられるわけナィでしょ━━っ?!!


おもいっきり栗原くんを睨みつける。



「っ!」



...?


あれ、どうしたんだろ?


栗原くんが、驚いた顔をして、少し顔を歪ませた。



...━━━━次の瞬間、



「━━んっ」



私の唇に、彼の唇が重なっていた。


━━ぇ?


何?


...私、キス...されてる?


...。


どうして...?



「んっ」



苦しくなって、思わず彼の胸を叩いた。


そしたら唇はパッと離れ、



「...ごめん...」



そう言って栗原くんは、扉の方へ行って帰ってしまった...。




私はその場にペタンと座り込む。




ど...して、キス...?



「ばか...」



...ホントばか。



私、先生だよ...?



それなのに、何してんのよ...。