‐side 蒼‐



「蒼...」


「ん?」


「俺、好きなコできた」


「...はぁ?!」



今、俺は敦也と屋上でサボっている。(←胸張って言えるコトじゃないww)


そして、突然そんなコトを言われた。



「ビックリした?」


「ぇッ?! そりゃぁ...」


「あははっ」



いや、何『あはは』って...。



「で、どんなコ?」


「んー? 何かね、大人っぽいけど子供みたい!な感じのコ♪」



へー...。


お前そーゆータイプだったんだ...(笑)



「誰?」


「えっとねー、同じクラスの笹本 愛蘭(ささもと あいら)ちゃん」



...笹本愛蘭?



「あぁ、あの黒髪の...」


「そう! めちゃめちゃキレイな黒髪してんの!」


「...そーなんだ」



笹本は、黒髪のストレ-トで見た目は大人っぽい。


一言で言えば美人。


しっかりしてそうに見えるんだけども...。


ク-ルっぽいし...。



「...何処が子供っぽいの?」


「それがね!! この前の金曜日に俺が1年に呼び出された時あったじゃん?! そん時の帰り、たまたま昇降口で会ってね、一緒に帰ったんだけど、もうめーっちゃ可愛いの!!」


「...質問の答えになってねぇー!!」


「ぁ、(笑) ごめんごめん。いやそん時にさ、好きな歌手の話になったんだけど、あのコ俺と好きな歌手が一緒だったの!! で『一緒だねぇ』って言った時の、子供っぽい? 何かあどけない笑顔にやられましたっ」