...な、何...。


何でこんなに心臓がバクバクいってるの...。


何でこんなに顔が熱いの...。



「...栗原、蒼くん」



もう一度、彼の名前を言ってみる。


...忘れるわけない。


あんなコトされて、ドキドキさせるようなコトばっか言ったんだから...。


普通、覚えちゃうよ...。



熱くなる頬を抑え、私は仕事に戻った。