そこでハッとなる私。
そうだそうだ、ボケっとしてる暇はないんだった...!
「ぁ、あの、坂下先生を探してるんだけど...」
とりあえず、2人に聞いてみた。
だって何処にいるかわかんないんだもん。
広すぎるんです、この学校は。
「何か用事?」
すると、茶髪美少年の方が話しかけてきた。
「うん、資料を渡したくて...。でも、何処にいるかわかんなくて...」
んー、困ったなぁ。
私はバカだなぁー。
何て考えていると、
「坂下なら、数学準備室にほとんどいると思うよ?」
と、茶髪美少年くんが言った。
...数学準備室?
「え? ホント? ありがとう!」
よし!
これで資料が渡せる!
よかったぁ~...。
「ん、じゃね」
「ぅん! ありがとうねっ」
「はーぃ」
そう言って、美少年2人の元を離れた。
数学準備室の場所は大丈夫。
覚えたもん!
...それにしても、優しいコだったなぁ。
ぁッ...また名前聞きそびれちゃったよ...。
まぁ、また会えるか!
初めての仕事、最初は少しテンパっちゃったけど、何だかいい気分で終えれた。

