‐side 茉莉‐



さっき、職員室の先生に『すいません上戸先生、この資料を坂下先生に渡してもらって来てもいいですか』と言われた。


保健室の先生でも、こんなコトするんだーと思い、受け取った私。


ぁ、早くこの学校に慣れるためかなぁ。


何て思いながら、さっきから廊下を歩いている━━...が、


坂下先生が見つからない。



「しまった...」



先生が何処にいるか、聞けばよかった。


初めての仕事に少し嬉しさを感じ過ぎていたせいか、坂下先生が何処にいるのか、何て質問は私の頭の中にはなかった。



「はぁ...」



私って、何てバカなんだろ...。


折角、朝一生懸命先生の顔と名前を覚えたのに、この広い学校でその1人が何処にいるかなんて、わかんないよぉ...。


トホホ...(;´д`)


何て萎んでいると、



「茉莉チャーンっ!!」



と、私を呼ぶ声がした。


だ、誰...っ??!


私は、ビックリして後ろを振り返った。



「ぁッ、朝の...」



そこには、今朝会った美少年2人がいた。←


うわぁ~。

キラキラ輝いています(笑)



「そうそう朝の!(笑) で、何してんの?」



何てバカなコトを考えていると、黒髪美少年の方が話しかけてきた。