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「なぁー蒼、」



お昼を買いに購買に行ってる途中、隣の敦也が話しかけてきた。



「何?」


「あのさー、今日の帰り、先に帰っててくんね?」


「ん? わかったー」



敦也とは、帰りの時間次第でたまに一緒に帰ってる。


まぁ、俺も敦也も部活は引退してるから、今はたまにではないんだけど...。



「呼び出し?」


「そうそう、しかも1年」


「あぁー...、頑張ってね」



敦也はモテる。

この通りよく呼び出しをされることもしばしば。


俺も呼び出されるけど、敦也みたいなフレンドリーさはないからなぁ(笑)



「んー、年下で作る気はないしなぁー」



隣でごちゃごちゃ言ってる敦也。



「ぁ、可愛いコだったら考える~」



...だから彼女作ってもすぐ別れるんだよ。


敦也は基本、長続きしないタイプ。


まぁ、見てりゃ分かるっしょ(笑)



「あれ? 蒼、あっこにいるの茉莉チャンじゃね?」



敦也がそう言った。



「ホントだ」



前方に、先生が歩いている姿が見えた。


目はあまり悪くない方だからわかる。