次の日、響也の夢を見てから妙にモヤモヤする。





それは学校についてもモヤモヤは消えなくて、





美琴に、「どうしたの?」と聞かれた。





私は素直に話すことにした。





「小6のとき付き合ってた響也っていたでしょ?」





美琴はあぁ!という風にしていた。





「その…響也がね、昨日夢に出てきて、そばにいるって言ったの。死んだはずなのにそばにいるって…おかしくない?」





「香夜はどこまで響也くんのこと引きずってるの…」





美琴ははぁ…とため息をついた。





「そばにいるって、幽霊でもいるんじゃない?それか…あり得ないけど、生まれ変わりがいるとか」





生まれ変わり…?この世界のどこかに響也の生まれ変わりが…?





「生まれ…変わりかぁ。ないない!」





私は顔の前で手を左右に振った。





「もしものことだよ!まだあるとは言ってない」





美琴は完全に呆れた様子でこっちをみている。





「香夜は…新しい恋を始めたらどうなの?」





新しい恋…
もし私が他の誰かを好きになってしまったら…響也を裏切ることになる。