ーーー…ザァァァァ

春風が吹く始業式の日。




私はいつもより早起きして、あるところへ向かった。




歩いて3分程度の場所に大きな桜の木が立っていた。




「この木も大きくなったなぁ…」




…そう。私が来たかった場所はここ。




あなたと出逢って恋をして初めてこんなに人を想うことができた。




今思えばあなたに出逢ったのは運命だったのかもね。




私は桜の木を数分眺めてから学校へ向かった。