「あぁ、言われてみれば。かっこいいね」
「ったく。香夜はマイペースね。涼くんのことまた紹介してよー!」
「はいはい」
学校も終わって帰るとき、空を見上げた。
響也…元気?私ね、響也の生まれ変わりみたいな人に出逢ったよ。
あれは響也なのかな?
あとね、私の名前知ってるらしいの。おかしいよね。ふふっ。
じゃあね。また話しかけるねーー…
私はその日、疲れていて帰ってすぐに寝た。
春もあっという間で、夏に入ろうとしていた。
セミの鳴き声が聞こえてくる。
制服も夏服になった。
涼とはなにもないまま、季節が過ぎて行った。
