「で?なんで俺がお前の名前知ってるかって?」




「うん」




「それは…まだ言えないな。いずれわかるだろ」





いずれわかる…いずれっていつ?





聞きたいけど、聞いたらまた怒られそうだからやめとこう。





「ん、わかった。ねぇ、メアド交換しようよ」





私の提案で、メアドを交換した。





「ありがと。また連絡するから」





そして、学校に行こうって思って歩き出した時。





「香夜…」





涼は、小さく呟いた。とても悲しそうな声で。





涼は、私に聞こえてないとでも思ったのかな。





私は聞こえてないフリをした。