「何者…か。ははっ。お前面白いな」
男の子が笑ってる…すごく新鮮。
…っじゃなくて!!!
「私は本気で言ってるの。名前だけでも教えて?」
「…筒井涼だよ。中2」
なんだ…響也と全然違うじゃん。
響也は、小林響也だもん。アホな考えをした自分がバカだった。
「…そう。涼って呼ぶね!私は、鈴木香夜」
「知ってる」
えっ……?
「な、なにを?」
「お前の名前」
「なんでーーーー!?」
私は思わず叫んでしまった。
叫ぶのも当たり前か!!
「うるさい。叫ぶな」
中学生のくせに、生意気…今はそれどころじゃない!
「はい…ごめんなさい」
