朝、昨日のように早めに準備して家を出た。




桜の木の近くまで行くとき、あの男の子に会ったら何を言おうか迷っていた。





"あなたは響也ですか?"って聞く?





それとも…





"あなたは響也の生まれ変わり?"





どうしよう…でも、聞かなきゃだよね。





桜の木の下に、昨日と同じ男の子がいた。





疑問に思うことがある。何で、この木にくるのか…?





まぁ、いいや。とりあえず、響也のことを聞かなきゃ。





「あ、昨日の男の子だ」





男の子はこっちを向いて黙っていた。





「あの…さ…、あなたは何者?」





私は真剣に言ったつもりだったけど、向こうは笑ってる。