香夜との想い出の場所…桜の木に来ていた。





そしたら、横から『あなたもこの桜の木が好きなの?』って聞いてきた子…





それが、香夜だった。





久しぶりに話すけど全然変わってなかった。





"初恋の人"の話をする時、香夜はすごく悲しそうな顔をしていた。





それは、俺でも痛いくらい伝わってきた。





こんなか弱い香夜ひとりを残して死んだって考えると、俺は自分が嫌になってきた。





できるならば、今すぐにでも香夜に会いに行きたい。





でもそれは、まだ無理。






もうちょっと。もうちょっとだから、待ってろよ、香夜ーー…