学校へついてからも、なんとなくあの男の子が気になった。
しかも…
『俺がお前にあったことがあるって言ったらどうなる?』
これはどういう意味なんだろう?
そんなこと考えていたら完全に下校の時間になっていた。
美琴には、"頭大丈夫?"とか"いかれてる?"とか散々言われた。
自分でも、今日はおかしいって思った。
家に帰ってからもあの男の子のことが忘れられなかった。
響也と似ていたから…?
ううん、違う。
だけど、もう一度会ってみたいと思った。
こんなに男の子に興味を持ったのは響也以来かも…。
明日、朝また桜の木に行こう。