『斗亜!』

歩くのをやめて斗亜が振り返る

『なに?』

『なんであんなこと言ったの?』




斗亜は、一瞬悲しそうな顔をして
〝幼馴染か。″とつぶやいた。


『俺はずっとれあのことが好き。』

『え?』



信じない。信じたくない。

私は両手で耳を塞いだ。



そんな私の手を握って
斗亜は言う



『ちゃんと話すから聞いて』