喫茶店を出て

私達が向かったのは

ド定番の遊園地。



ひねりも何にもない。
行きたいって言ったのが
私の彼氏のバカなのだから……。


『なーなーなに乗るなに乗る?』


こいつはガキか…。


「何でも好きなの乗りなよ?」


言っとくけれど私は
絶叫マシンもお化け屋敷も

何もかもが苦手なのだ。

だから、遊園地も楽しいなんて
思ったことがなかった。


『玖薇‼︎あれ乗ろう‼︎』


「なに?」