灯りはというと

天井には一切なく

床、そして壁の下に
小さな四角いライトがほんわりと発光していた。

私たちの知る冷暖器具はない。

なぜならその会社は新しい空調機を扱う会社だからだ。

私たちの知るあの四角い冷暖房機、
それに代わる素晴らしい器具が、その空間全体をより神秘的かつ魅惑的なものにしていた。


窓、天井、柱、階段

細部に渡り、どこまでも優雅な空間なのである。