「いなく、なる?」
喉に張り付いた言葉を、なんとか吐き出す。
そんな様子に構わず、ケイが言葉を紡いだ。
「うん…言うても今も1ヵ月ここに来てなかったからなあ、さみしかった?」
「…っ、そんなの当たり前じゃない!
ずっと待ってたのよ?ケイのこと。いつ帰ってきてもいいように、オムライスの材料はあるわだから…」
「オムライス!」
嬉しそうにケイがはしゃいだ。
その笑顔にほっとして、涙が出そうになる。
「だから早く上がって?最後だもの、せめて一緒にごはんにしましょう?」
だけど、この気まぐれな猫はそのお願いすら聞き入れてくれなかった。


