そのまま、乱暴にベッドに放り出されて、強引に口づけを交わすはずだった


…けれど、ケイの手はドアノブを掴み、
「たまには俺がご飯作るわ。オムライスでええよな?美味しいの作るから、ゆっくり休んでて!」

…バタン

ドアが閉まる音が、やけに大きく響く。

もう一度その場に座り込むも、ショックを隠せない。
…閉まる直前に見えたケイの後ろ姿に、全身で拒絶された気がした。