「洸!!!」

「和希さん…」

スーツ姿で走ってくる

「和希さん…すみません…俺」

「大丈夫だ ひなは 大丈夫だ」

和希さんは手を強く握り締めた


「ご家族の方!!」

看護師が顔を出した

「はい」

和希さんが返事をした

「俺も…」

しばらく何かを考えて

「わかった」

俺の肩に手を置いた