花菜はいつの間にかベッドから出て行ったようで、次に奏大が目を覚ました時には、もういなかった。 目を覚ました奏大は、寝ぼけ眼のままリビングへと移動した。 リビングへ行くと、直ぐに花菜が気付き、声を掛けてきた。 「奏大さん、おはようございます」 「あぁ」 「今、朝食とコーヒーを用意しますね」 「…助かる」 花菜は奏大の為に朝食の準備に取り掛かった。