すると突然、奏大の携帯が鳴った。
奏大は携帯を取り、画面を見るとそのままベッドサイドに置き直した。



花菜が仕事の電話ではないかと気にしていたが、その電話は創からのモーニングコールだった。
いつもであれば創の電話で起きず、淳平が起こしに来るまで寝ていることもよくあることだった。






しかし、今日はどうだろう。
創からのモーニングコールよりも前に起きていたのだ。
ここ数年の奏大からは信じられないことであった。




昔から何故か花菜の隣で寝ている時はすんなりと起きれていた奏大。
まさかそれが今も健在であったとは、表情には出ていないものの、奏大自身が驚いていたのであった。