「まさか、花菜の耳を安ピンとかで空けるわけにはいかないからな」

「安ピン…」

「そっ。創なんか授業中に空けて血だらけになってたからな」

「嘘…。もしかして、奏くんも?」

「まぁ、あの頃は若かったしな」

「そう……」

「花菜。このピアス外すなよ?」

「学校も?」

「あぁ。校則違反じゃないだろう?」

「そうだけど…」

「俺も外さないから」

「仕事は?」

「取引先に行く時にはさずかに外さなきゃならないだろうけど、まぁ普段は問題ない」

「そう…」








それから2人は手を繋ぎ、ホテルへと戻っていった。