「あのね、不安…とかじゃないんだけど、気になっていることがあるの」
「何だ?」
「あのね…奏くんの携帯に毎朝電話が掛かってくるでしょ?」
「あぁ…」
「それがね、ちょっと気になってて…」
「俺が説明しようか?」
「嫌…自分で説明する。…その電話は、創からの電話なんだ」
「創くんから?」
「あぁ…」
「奏大、超が付くほど低血圧な上に、朝起きれないから、俺がモーニングコールしてるってわけ。まぁ、それでも全く起きねーんだけど…」
「えっ?奏くんちゃんと起きてるけど…」
「はぁ?」
花菜の言葉に、創は驚いていた。
そして、どういうことだと奏大の事を見た。
「…起きれないのは今も変わらない。昔から、花菜が隣にいる時だけは、自然と目が覚めるんだ」
「なるほどな…。確かに、前は淳平がよく奏大が起きないって嘆いていたけど、最近は聞かなくなったもんな…。ん?だとしたら、俺のモーニングコールっていらないんじゃねーの?」
「あぁ…」
「あぁ…ってお前ねぇ~…」
創は奏大の発言に溜め息をついた。

