「どうした?」
「私…嬉しくて…」
「そうか…」
「奏くん…私、こんなにも奏くんに思われているだなんてとっても幸せ者だね」
「花菜…」
「ありがとう」
花菜はそう言うと、奏大にぎゅっと抱きついた。
奏大はそんな花菜を愛しく思い、頭を撫でていた。
そんな2人を創は嬉しそうに見つめていた。
「花菜、何かあと気になっていることがあるなら、今聞いてスッキリした方がいいぞ」
「創くん…」
「まぁ、何もないなら良いけど、少しでも疑問に思うことがあれば、ちゃんと言わないと、自分がまた辛くなるだけだからな」
創の言葉に、花菜は何か考えるような表情をしていた。
そして、何かを決意したかのようで話し始めた。

