sweet memory ~奏大side~





「いや~、助かったよ」

「創くん、その荷物は何?」

「これは、今日の奏大と花菜の衣装」

「えっ?」

「奏大がこの日の為に、1年も前から特注で作らせていたんだよ」

「えっ?どういうこと?」

「創…喋りすぎだ」








奏大は眉間に皺を寄せながら、創のことを睨みつけた。
しかし創は、お構いなしに話し始めた。









「お前が言わなすぎなの。だから花菜が不安になるんだろう?」

「……」

「奏大はさ、約束を守るために1年も前から花菜を迎えにいく準備をしていたんだよ。花菜が付けているそのMYU-cloverの指輪もな」

「奏くん…」

「バラすな」








裏話を創によって暴露された奏大は半ば諦め、溜め息をついた。