花菜が退院する日。
奏大は花菜の退院に合わせて、休みを取ったのであった。




そして、退院したその足で、自分の実家へと連れて行った。








「ここが、奏くんの実家?」

「あぁ…」

「緊張する」

「そんなに緊張しなくても大丈夫だ。別にお前の家と変わらないだろ?」

「でも…」

「ほら、行くぞ」








そう言うと、奏大は車から降りてしまい、慌てて花菜も車から降りた。
車から降りると、いつの間にか助手席側に奏大が回っていた。
奏大は花菜の事をエスコートすると、自然に手を繋いでいた。