「思い出さなかったら、それはその時だ。また一から始めれば良い。だけど、今はまだその時じゃない」 「奏大…」 「そうだよな…。思い出したくないことを無理に思い出させようとするのは酷だよな。花菜ちんはまだ6歳の女の子なんだもんな。俺も、これ以上花菜ちんに辛い思いをさせたくはない。奏大の意見に賛成だ。花菜ちんにはいつも笑っていてほしいから…」 「淳平…」 淳平も俺の意見に賛同したこともあり、創は悩んでいた。 悩んだ末、俺たちは花菜の前から消えることを決意したんだ。