「中断させて悪かったな。淳平のことは見張っておくから、続きをどうぞ」
「…あぁ。……花菜からは何も聞いていない。彼女は嫌がらせを受けていることを喋らなかった。そして今、彼女は精神的にショックを受けて病院へ運ばれた」
「じゃぁ、私が何かしたかどうかわからないんじゃない。変な言いがかりは止めてよね」
野上麻衣はニヤリと笑ったのを創や淳平だけでなく、奏大も見逃さなかった。
「確かに花菜からは聞いていないが、花菜の友達が色々教えてくれた」
「えっ…」
「彼女には相談をしていたようだ」
「で、でも、もしかしたらその友達が嘘を言ってるのかもしれないじゃない?そ、そうよ。そうに決まってるわ。なんで奏大くんはその子のことを信じるの?私は嫌がらせだなんてしてないわ。最近の女子高生って怖いわね。平気で人を陥れようとするなんて怖いわね」
「……花菜の友達っていうのは、俺の妹のことだ」
「い、妹さん!?そ、そんな…まさか!」
野上麻衣は、奏大のまさかの言葉に驚きを隠せない様子であった。

