野上麻衣が部屋を出て行くのを見届けると、2人も急いで淳平が待つ正面玄関へと急いだ。 「淳平、出してくれ」 「了解!」 3人は、花菜に何があったのか、今の状況はどうなのか、心配で仕方なかった。 あかねからの話では、花菜が倒れたとしか聞いておらず、一体何があったのか不安を隠せない奏大。 早く病院へ着いてほしいと願うばかりであった。 車の中が重たい雰囲気の中、創が何かを思いだしたかのように、話し始めた。